働ける場所があることのありがたさ

現在、多くの介護施設では定年を60歳あるいは65歳と定めており、その後は契約社員として再雇用される形をとることが一般的です。年齢を重ねても働き続けたいと考える人にとって、再雇用制度は一定の安心を与えてくれるものの、給与や待遇面での制約があり、正社員時代と同じように意欲をもって働き続けるには不安を感じる方も少なくありません。私自身もその一人であり、定年後の生活や働き方に漠然とした不安を抱えていました。

そんな中で当事業所の求人を目にした時、非常に大きな驚きと安心を覚えました。当事業所では定年が70歳と定められており、60歳で定年退職を迎えた後も、契約社員としての再雇用ではなく、正職員として70歳まで働くことが可能になっています。この仕組みは、他の多くの施設と比べても大きな特徴であり、年齢を重ねても職員としての存在をしっかりと認めてくれる姿勢が表れていると感じました。

私が定年を迎え、今後の進路について思い悩んでいた時に、まさにこの求人と出会ったことは大きな転機でした。自分の年齢でも正職員として働き続けることができる環境があるという事実に、大きな安心と喜びを覚えました。そして何より、自分のこれまでの経験を活かしながら、利用者の方々や仲間の職員のために力を尽くすことができることに深い感謝の気持ちを抱いています。

今、実際に当事業所で働きながら、私は「働ける場所があることのありがたさ」を日々実感しています。年齢に関わらず、力を必要としてくれる環境があるということは、生活の安定だけでなく、自分自身の生きがいや誇りにもつながっています。長く働き続けられることは決して当たり前ではなく、大変幸せなことだと思っています。これからもこの職場で、一日一日を大切にしながら、自分にできる限りの貢献を続けていきたいと考えています。

訪問介護南津軽:相馬